2017年12月9日土曜日

12.9 見えないものを見ようとして望遠鏡をのぞきこむ俺たち。

二度目のワークショップ。

共有したいことは確固としてあるのに,まだ言葉があまりにも未熟でもどかしい。

しかし,参加者の皆さんの寛容さと粘り強さに助けられ,某女史の言葉を借りると,建設的なもやもやタイムと相成った。
前回に引き続き多謝である。

今回は,前回試したグナワンさんの創作アプローチに,来春出演させて頂く身体の景色の俳優・演出家,岡野氏から学んでいるメソッドを,わたしなりに解釈・抽出して盛り込むことを目指した。

自分の,そして相手の身体が空間にさしこまれることで生まれるもの,意味や物語が生まれる以前の「何か」を,敏感に皮膚で察知すること。

自身もまだ絶賛開発中であるこの感覚を,参加者の皆さんと共感したくがんばってみたが,いやはや,難しい。

せめて参加者の皆さんに「何を掴もうとしたのか」が伝わっているとよいのだが……

このところ,

演劇は,見えないもの,聴こえないもの,触れられないもの,言葉にできないものを,そこに在らしめるためにある。

ということを,切に切に感じる。

演者のしごととは,

暗闇を視,静寂を聴くこと。

そして演者の身体とは,

見えないものを浮かび上がらせ,聴こえないものを響かせ,言葉にできないものを表出させる器。

嗚呼。

わくわくする。

器としての自身と,伝えるための言葉。

両方を磨いてゆきたい今日この頃。


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