映画『舟を編む』を観ました。
主演は松田龍平さんと宮崎あおいさん。
大手出版社の斜陽部署である辞書編集部が,「大渡海」という辞書(広辞苑みたいな大型辞書)を作り上げるまでの十数年を描いた物語です。
辞書づくりを通して,不器用に格闘する人たちの愛情や成長が丁寧に描かれている,とてもあたたかい映画でした。
かわいいとらねこも出てくるし。
あと松田龍平さんのキャラクターが,とっても愛らしくてすてきでした。
そして今日,仕事中に言葉の意味を調べる必要に迫られたので,影響されやすいわたしは,さっそく高校時代から愛用している辞書を引っ張り出してみました。
いつもだったらネットでちゃちゃっと調べてしまうのですが,たまにみると辞書っておもしろい。
ほお,「ストロー」は一番最初に「麦わら」という意味がくるのか。二番目に「ジュースなどの飲み物を吸うための紙・ビニール製のくだ」ですと。なになに,「古くは麦わらを用いた」,だからストローはストローなのか!なるほど合点!
といった具合に。
あとわたしは昔から,調べた単語にしるしをつけるという習性があり,それを見るのもなかなかおもしろい。
八面六臂(はちめんろっぴ)から,はちみつ,ぱちんこ,発狂……ちなみにいつなんのために調べたのかは,全く覚えとりません。
しかし,『舟を編む』の中でも描かれているように,言葉は日々生まれては移ろうもの。
わたしの手元の辞書は,1965年初版,1991年に改訂されたものなので,当然ながら「スマートフォン」は載ってないですし,「携帯」でさえ,「身につけたり,手に持ったりして歩くこと」の意にとどまっていているような有り様。
これは新しい辞書を買うべきか……
言ってみれば商売道具だからな……
でもこれはこれで愛着があるからな……
ちなみにもともと調べたかったのは「はす向かい」という言葉なのですが,なんとそれが載っていなかったのです。
結局いつも通りGoogle先生におたずねしてしまった。
はす向かいって別に新しい言葉でもないと思うんだが……むむむむ……
0 件のコメント:
コメントを投稿