わたしが14歳のとき、あの事件が起こりました。
じぶんと同じ14歳の少年が、11歳の男の子を殺害し、その首を切断して遺棄した。
彼が逮捕された翌日の朝刊、一面の見出しを、いまでもはっきりと覚えています。
新聞が、TVが、あらゆるメディアが、「彼はなぜ殺したのか」と声高に追求し、その熱が帯びてゆくのを、わたしはとても冷静な、どこかひやりとした気持ちで見ていました。
わたしが不思議だったのは、「彼が殺した」ことではない。
「わたしが殺さないこと」でした。
彼は殺して、わたしは殺さなかった。
わたしたちのちがいは何なのだろう。
彼の母親になってもおかしくない年齢になったいまでも、ふとした折りに、そのことを考えます。
だから、この戯曲に出逢ったとき、この作品には必ず参加しなければならないと、強く思いました。
何度読んでも強く心が揺さぶられてしまうところがあって、しかもその場所が読むたびにちがうものだから、もっと冷静に言葉を捉えたいと思う。でも、その波立つものも、決してなくしてはならないとも思う。
2019年の始まり、わたしにとっても新しい挑戦です。大切に挑みたいと思います。
韓国現代戯曲リーディング『少年Bが住む家』。1/25(金)19:00、27(日)14:00、座・高円寺にて。チケットは一般1500円、学生1000円となります。
劇場で、お待ちしております。
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日韓演劇交流センター
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