2018年2月28日水曜日

2.28 「身体の景色」に思うこと。

元SCOTの俳優である岡野暢氏が演出をつとめる「身体の景色」を初めて観たのは,6年ほど前のことです。

そのときのことは,正直よく覚えていません。

ただ観劇後,自分の求めるものがそこにあるという不思議な確信と興奮の中で,やたら大きなハンバーグを食べたと記憶しています。

それからわたしは,身体の景色のいわゆる“ファン”になりました。

公演には可能な限り足を運び,ワークショップがあると聞けば張り切って参加し(そしてそのたび己の身体の脆弱さに打ちのめされ),稽古見学にもお邪魔させて頂きました。

今回『ハムレットマシーン』に参加させて頂くことは,X JAPANに憧れてドラムを始めた少年が,YOSHIKIと並んで紅白歌合戦でドラムを叩くことになった,そんなきぶんです。

えーっと言い換えると,全然まだ未熟なじぶんが憧れの人と同じ舞台に立つことは怖くて恐れ多いけど,絶対挑戦したいし,一応毎日片足スクワットとかしてがんばってはいるから,とにかく!いっちょ!やるだけやるぞ!否,やってみせよう!あわよくばYOSHIKIの代わりにX JAPANに加入せん!!!

というような,きもちです。

閑話休題。

俳優であること,静寂,呼吸,非日常的空間,それらを突き詰める厳しさと孤独,美しさと喜びを,わたしは岡野さんから学びました。

もちろんその学びは今も絶賛継続中で,今回の公演が終わったあとも,ずっと続いていくのだと思います。

身体の景色の作風は,とても独特です。

ただ,目に見えないものをそこに現し,言葉にならないものを届け,非日常的空間に観る者を誘う,わたしが信じる演劇の力をストイックに追求し続けているのが,身体の景色というカンパニーだと思っています。

『ハムレットマシーン』,ぜひこれを機に身体の景色の世界を体験して頂きたいと,心から思います。

ご観劇の参考になればと思い,いまの気持ちをしたためてみました。果たして参考になっているのか……

0 件のコメント:

コメントを投稿