深夜零時過ぎにも拘わらず,どうにもこうにもラーメンが食べたくなり,家系ラーメンの暖簾をくぐる。
「いらぁぁっしゃぁいませぇぇっ!」
深夜とは思えない,かといって何時とも言えない異次元な笑顔とテンションが,くたびれた心身に意外と心地よい。
零時過ぎにも拘わらず,店内には10名強の先客がいたが,全員男性。女性はわたしひとり。
だからというわけじゃないが,なんとなく,店員さんの対応が手厚い。気がする。
トイレに行こうとしたら「どうぞどうぞお使いくださぁ~い」と大歓迎されたり。トイレなのに(逆に恥ずかしい)。
わたしはラーメンが好きだ。
わたしの言う「ラーメン」は豚骨ラーメンを指す。むしろ豚骨ラーメンしか指さない。
九州という場所柄か,ラーメンといえば豚骨ラーメンで,醤油とか味噌とか塩とかは,イレギュラーメン(下らなすぎる)だと思って生きてきた。そのせいか未だに,豚骨ラーメン以外には全く食指が動かない。(あ,でも鶏白湯ってのは美味しいですね。あれは好き)
閑話休題,深夜のラーメンだが,美味しかった。すごーく,美味しかった。
そうそう,これが食べたかったんだよ,家で地味にうどん食べるか迷ったけど,やっぱり来てよかった!わたし,グッジョブ!と麺を啜りながらじぶんの英断を褒め称える。
しかし。
三口目を啜った瞬間わたしは思った。
「もういい」
そう。毎回そうなのだ。
猛烈にラーメンが食べたくなる。
だが,必ず三口で飽きる。
しかし,お残しは許されない家庭で育ったため,わたしは食べ物を残せない。
いかなる理由があろうと,出されたもの,しかも己が注文したものなら尚更,最後まで平らげるのが我が不文律。
かくしてわたしは深夜のラーメンを残さず頂戴した。
スープは辞退申し上げた。それぐらいは許されるであろう。
しばらくラーメンはいい。
でもまた忘れた頃に,あの抗いがたい「猛烈」に襲われたわたしはラーメンを啜るのだろう。
そして三口食べて「もういい」と思うのだ。
しかし,わたしはラーメンが好きだ。
この気持ちに嘘はない。
写真は朝食べたフレンチトースト。
これだけラーメンの話をしといて……
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