2017年9月2日土曜日

9.1 時間に血が通うとき。

ご縁を頂き,久しぶりに演技講師をやっている。

もちろん毎回,精一杯やらせて頂くわけだが,どうしても,「今日はよかったなァ」と帰りに一杯ひっかけたくなる日があれば,「今日はイマイチだった」と帰りに一杯ひっかけたくなる日もある。

何でだろうと考えた。

もちろん,万全を期しているとはいえ,わたしも人間なので日によって体調やテンションは微妙に違うし,レッスンを受ける方もそうだろう。
それにレッスンは講師(わたし)が一方的に何かを伝えるものではなく,参加者と対話しながら一緒に創る,つまり双方のコラボレーションで成り立つものだから,その充実度合いは非常に微妙なバランスの元成り立っているといえる。

ただ,完全にわたしサイドの問題として,いまいち充実感に欠けたレッスンには必ず共通している事がある。

「相手(生徒)を,自分の方に引き寄せようとすると,だいたい上手くいかない」

こうなってほしい。
こう感じてくれたらいいな。
そうしたらもっとよくなるのに。

でもそれは,相手のためを思っているようで,本当は自分の欲求を満たそうとしているだけなんだよなぁ。

逆に,相手を信頼してコントロールを手放した時,失敗は発見に変わるし,お互いの時間に血が通う。

それがつまり,充実,ということなんだと思う。

教えているかと思いきや,教えられることばかり。
精進,精進。

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