カウンターと2卓のテーブル席。
店内は年期が入っているけれど,古い喫茶店にありがちな古さに対する諦めみたいなものがなくて,古さを受け入れつつも,いまここにちゃんと在る感じ。
清々しく,初めてなのに懐かしい店内には独特の時間が流れ,カフェオレのカップはとっくに空になっているのに,何時間でもぼんやりしていられるような気分になる。
午後になると店内は少し混み始め,わたしの座っていたテーブルの隣に,初老のおじさま二人が座った。
ブルガリアマフィア
国家的人身売買
ビルマの民族浄化
おじさま方の口から世界がこぼれた。
そういえばこの喫茶店も,世界の一部であるのだな。
この喫茶店の清らかな空気がブルガリアのそれと繋がっていることを思いながら,空のコーヒーカップを何度目かにすすった。
トンボロ
住所:東京都新宿区神楽坂6丁目16
電話:03-3267-4538
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